「食卓の向こう側」 応援団ブログ

西日本新聞「食卓の向こう側」応援団。世の中の「くらし」を明るくします。

【講師紹介】「食卓の向こう側」講師紹介

【講師紹介】

 

◎講演を依頼するにあたっての注意事項
ここで紹介する講師陣は、「食卓の向こう側」取材班が自信を持ってお薦めできる方々です。連絡先は、取材班にご連絡いただけば、お教えしますが、連絡される際は、以下の点を明確にした上で、ご本人に直接ご依頼ください。なお、謝金の額については講師に直接お問い合わせください。その他の不明な点に関しては、取材班(担当:前原支局・佐藤)まで。
1.日時(可能であれば、第2希望、第3希望まで)
2.講演場所(所在地、tel)
3.担当者連絡先(tel、e-mail)
4.交通費、講師謝金
5.本の販売の可否(本の販売が不可の場合、依頼はお引き受けできない場合もあります)
■連絡先はこちら

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【京都・八幡市】大西 正起(おおにし・まさとき)会社員

【新潟】鈴木公子(すずき・きみこ)歯科医師

【福岡・福岡市】馬場 正佳(ばば・まさよし)薬剤師

【宮崎・宮崎市】船ケ山 清史(ふなやま・きよふみ)釜あげうどん「ふなや」店主

【愛媛・今治市松木 愛(まつぎ・あい)JAおちいまばり

【福岡・福岡市】今井 一彰(いまい・かずあき)みらいクリニック

【福岡・北九州市】安部 司(あべ・つかさ)食品ジャーナリスト、有機JAS判定員

【福岡・朝倉市】杉岡 世邦(すぎおか・としくに)木挽棟梁、杉岡製材専務

【大分・佐伯市松木喜美子(まつき・きみこ)管理栄養士・専門学校栄養職員

【福岡・北九州市】池田 博子(いけだ・ひろこ)西南女学院大学短期大学部生活創造学科教授

【福岡・宗像市】大林 京子(おおばやし・きょうこ)大林歯科小児歯科医院院長

【福岡・春日市大牟田智子(おおむた・さとこ)春日助産院院長

【山口・山口市】園田 純子(そのだ・じゅんこ)山口県立大学栄養学科講師

【大阪・大阪市】中尾 卓嗣(なかお・たかつぐ)農林水産省大阪農政事務所

【岡山・岡山市】岡崎 好秀(おかざき・よしひで)岡山大学病院小児歯科

【福岡・北九州市】山口 知世(やまぐち・ともよ)歯科医師

【兵庫・神戸市】坂本 廣子(さかもと・ひろこ)料理研究家

福岡・福岡市】刀坂利恵(かたなざか・りえ)栄養士

【福岡・宗像市】比良松 道一(ひらまつ・みちかず)九州大学大学院農学研究院助教

【福岡・福岡市】朝廣 和夫(あさひろ・かずお)九州大学芸術工学研究院環境計画部門助教

【宮崎・都城市】有馬 孝禮(ありま・たかのり)宮崎県木材利用技術センター所長

【福岡・福岡市】平田喜代美(ひらた・きよみ)助産

【福岡・福岡市】小崎 孝子(こざき・たかこ)ふたば幼稚園園長

【宮城】結城 登美雄(ゆうき・とみお)民俗研究家

【山形】菅野 芳秀(かんの・よしひで)有機農家

【福岡】渡邊 美穂(わたなべ・みほ)西日本新聞『食 くらし』取材班

【広島】鈴木 雅子(すずき・まさこ)福山平成大学客員教授

【香川】竹下 和男(たけした・かずお)香川県綾上町立綾上中学校長

【鹿児島・霧島市】萬田 正治(まんだ・まさはる)アイガモ農法、百姓、「竹子農塾」塾長

【鹿児島・霧島市】千葉 しのぶ(ちば・しのぶ)NPO法人「霧島食育研究会」代表

【大分・大分市】本山 秀樹(もとやま・ひでき)食育ネット代表、国東保健所

【大分・佐伯市】村松 一也(むらまつ・かずや)蒲江の漁師、ブリ養殖

熊本・水俣市】吉本 哲郎(よしもと・てつろう)地元学

【熊本・熊本市】徳野 貞雄(とくの・さだお)熊本大学文学部教授(農村社会学)

【熊本・菊池市】竹熊 宜孝(たけくま・よしたか)公立菊池養生園名誉園長

【熊本・水俣市】沢畑 亨(さわはた・とおる)愛林館館長

【長崎・佐世保市】吉田 俊道(よしだ・としみち)「大地といのちの会」代表

【長崎・南島原市】福田 泰三(ふくだ・たいぞう)小学校教諭

【長崎・佐世保市】中尾 慶子(なかお・けいこ)「大地といのちの会」、聖和女子学院講師

【佐賀・唐津市】山下 惣一(やました・そういち)百姓、作家

【福岡・宗像市】森 千鶴子(もり・ちづこ)フリーライター

【福岡・筑紫野市】八尋 幸隆(やひろ・ゆきたか)むすび庵、百姓

【福岡・福岡市】宮成 なみ(みやなり・なみ)メロメロ料理研究家、「楽しい食卓」株式会社代表

【福岡・桂川町】古野 隆雄(ふるの・たかお)アイガモ農法、百姓

【福岡・久留米市】福々亭金太郎(ふくふくてい・きんたろう)食育落語家

【福岡・飯塚市】福田 美幸(ふくだ・みゆき)助産師、福田母乳育児相談所

【福岡・福岡市】西 福江(にし・ふくえ)高取保育園園長

【福岡・川崎町】手嶋 洋司(てしま・ひろし)農業改良普及員

【福岡・福岡市】新開 玉子(しんかい・たまこ)農産物直売所「ぶどう畑」店長

【福岡・宮若市】柴田 多恵子(しばた・たえこ)野菜人形劇団「ベジタブル」代表

【福岡・福岡市】佐藤 剛史(さとう・ごうし)九州大学大学院農学研究院助手

【福岡・黒木町】小森 耕太(こもり・こうた)「山村塾」事務局長

【福岡・福岡市】川口 進(かわぐち・すすむ)井原山田縁プロジェクト事務局

【福岡・福岡市】片山 純子(かたやま・じゅんこ)ワーカーズ・ごみ問題研究会代表

【福岡・大野城市】尾崎 正利(おざき・まさとし)食品加工コンサルタント

【福岡・二丈町】宇根 豊(うね・ゆたか)NPO法人「農と自然の研究所」代表、思想家

【福岡・行橋市】内田美智子(うちだ・みちこ)助産師、内田産婦人科医院

 

【福岡・福岡市】稲益 義宏(いなます・よしひろ)小学校教諭

 

 

 

【京都・八幡市】大西 正起(おおにし・まさとき)会社員

得意分野:

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■プロフィール

・出身 香川県坂出市
・生年:1952年
・現住所 京都府八幡市
・主な経歴 香川県坂出工業高校出身 機械科
・趣味 学生時代は卓球 現在は ガーデニング(家庭菜園) 日曜大工 、ゴルフ、 
・旧松下電器産業株式会社 入社
 旧厨房器事業部 配属 主に 住宅用システム
 キッチンの生産、開発に従事
   工場の生産設備開発、工場建設プロジェクト
   主査、海外生産指導等を経験
   営業に自ら志願し名古屋で 住設建材 代理
   店開発に従事
   松下設備システム㈱中、四国のキッチン&バス
   の責任者として3年従事
 旧パナソニック電工に転籍後 キッチン、バス、
 洗面、トイレの水廻り商品営業企画に従事
   中国・四国の責任者3年
   九州地区の責任者として3.5年、2012年10月
   31日
   定年
現在はパナソニック㈱エコソリューションズ社の非常勤勤務で 水廻り商品を担当し、社内、外の研修講師を務め、現在に至る

連絡先:m.o00240024@(あっと)gmail.com

なにかのお役に立てれば・・・

食育へのきっかけは』
・内田美智子先生『いのちをいただく』の本をある人からプレゼントされ、非常に刺激を受け、母親からの教えを忘れている自分に気づく。この本を通じ、実家が百姓で、親からお米一粒の命を厳しく教えられたことに原点復帰しました。
 サラリーマンとして、ひたすら働いて、お金を稼いで、生活をするだけの今の自分で いいのか? 親として、大人として、子供達にもなんにも出来ていない人生でいいのか?
 独学で食に関係する本を読みあさり、プロの知識をひたすら勉強しています。
 まだまだ未熟者ですが、なにより励みになるのは、研修を受けていただいた奥様が『ありがとうございます。親として、これからちゃんとした食事に心がけ、少しでも長生きしてみたい気持ちが出てきた』と言われたときです。
 人の『命にかかわれた幸せ感』は、サラリーマン時代の物を売る幸せとは まったく違う次元の喜びを感じています。

 『食は生きるうえでの原点』
 小学生の頃、年に卵1個食べられるのは、運動会の朝。お金をもらって 近所に卵を買いに行き、玉子かけご飯を食べて運動会でかけっこ1位になっていた。来年も又玉子が食べれることでひたすら走りまわって遊んでいた時代。
 走ることしか 能力のなかった 子供時代。
 中学校までは筋力が無くて懸垂もできなかったのに、牛乳のおかげで懸垂ができるようになった思い出。食は生きるうえで本当に大切であることを子供の頃から体感。
 お米1粒の大切さを、田んぼで働く両親を見て育った事。時代が違うといわれるかもしれませんが、人は物を作ることで進化してきました。お米も野菜も 全て 生き物。生き物を育てることは、命を大切に考えること。そんなことを『食育』を通してより多くの親に わかってもらう活動をすることが、自分の役割だと思っています。

 私の特技は『おやじギャク』 駄洒落というやつです。 私の研修は、駄洒落の連発が 評判。そんな私ですが、なにかのお役に立てればうれしいです。
 ぜひ、気軽に声をかけてください。

研修の基本パターンは
①『食』と『健康』と『笑い』   60分
②(お弁当の日) ・・・『調理』と『食』と子供の成長 60分

【福岡・福岡市】馬場 正佳(ばば・まさよし)薬剤師

得意分野:

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■プロフィル
出身:福岡市東区箱崎
生年:1957年
現住所:福岡市東区箱崎
主な経歴:薬剤師。病院、調剤薬局に勤めるが、父親の死去で家業の薬局を継ぐ。
薬剤師として学校の環境衛生に深く関わるが、子どもたちの喫煙に始まる薬物汚染に心を痛め、学校を中心に喫煙防止や薬物乱用防止の講演を年数十回行っている。

■連絡先
〒812-0053
福岡県福岡市東区箱崎5丁目11-10-5
(有)馬場薬局 本部
TEL:092-409-9073
FAX:092-409-9074
e-mail:kaiduka1688◎(◎を@に)song.ocn.ne.jp

2012年03月30日「聞きたい」より

麻薬や覚せい剤、シンナーなど、薬物汚染にかかわる事件が後を絶たない。特に覚せい剤は第3次乱用期にあるといわれ、暴力団の無差別な密売やはき違えた個人の自由意識などにより、深く社会に広がっている。一度経験したら自力では抜けられないという違法薬物からどうやって青少年を守るか。医師や保護司、教職員OBなどでつくる福岡県薬物乱用防止講習会講師団の一員として、小・中学校などで薬物の危険性を訴える学校薬剤師、馬場正佳さんに聞いた。 (佐藤弘)


 ―薬物の汚染状況は?
 「覚せい剤使用のピークだった戦後すぐの第1次薬物乱用期などと今との決定的な違いは、対象の若年齢化だ。特に福岡県の汚染は深刻。シンナーなどの毒物・劇物使用で検挙補導された少年の数は、2000年から11年連続して全国ワーストだ」
 「一度、薬物に手を出すと、四六時中どうやって手に入れようかと薬物のことばかり考えるようになり、勉強も仕事も手につかなくなる。そして高価な薬物を手に入れるために自ら売人になるが、都市部の繁華街には暴力団が仕切る売人がいる。そこで地元に戻って友人や後輩を誘う形で若年層に汚染を広げていく。不法滞在外国人による無差別な売買も増加の一因だ」

 ―売人の近づき方は。
 「覚せい剤ならスピード、MDMA合成麻薬)ならエクスタシーなどというように、そのものズバリの名を使わずに、隠語を使って呼び掛けてくる。そして、『1度ぐらいなら大丈夫さ』『眠気がとれて勉強ができるよ』『肌がきれいになって、やせられる』などといった甘い言葉で誘う」
 「警察や周囲の大人に通報されたら困るから、売人も誰彼なしに声を掛けるわけではない。その判断材料になるのが服装。だから、繁華街に行くときは服装をちゃんとしておけ、というのはその意味だ。調査によると、20歳になるまでに全体の半数が、周囲の誰かが覚せい剤にかかわっているという話を聞き、4分の1が1度は誘われている」

 ―そんな誘いから若者の身を守るには。
 「その怖さを知り、売人や違法薬物であることを見極める目を持たせることと、誘われたときの受け答えを教えておくこと。小、中学校で講演するときはロールプレーイングという手法を使い、私が売人役で声をかけ、児童・生徒が断る。誘われたら話題を変えるとか、『親に叱られ』とか言って断る練習をする」
 「もし違法薬物の経験者を見つけたら、病院に入れるしかない。高熱を出した子を抱き締め、愛の力で治そうとしても熱は下がらない。違法薬物に一度でも染まったら、自分の力では絶対に止めることは不可能。死なせたくなかったら警察や保健所など、しかるべきところに相談することだ」

 ―断固たる態度で臨まねば大変なことになる。
 「中毒者はクスリほしさに犯罪を重ね、最後は脳を狂わせて死ぬことになる。薬物汚染が全体の8~10%にも達すると、国家の存亡にかかわる。諸外国で麻薬所持だけで死刑にする国があるのはそのためだ」
 「こうした負の連鎖を止める方策の一つが禁煙教育だ。薬物に手を出した未成年のほぼ100%が喫煙経験者。子どもがたばこを始めるきっかけの69%が『大人の気分が味わいたかった』と答えることからしても、最初からたばこを吸わせないのが最も有効だ。だから大人はまず禁煙。それが無理なら、子どもの前での喫煙はやめてほしい」

【宮崎・宮崎市】船ケ山 清史(ふなやま・きよふみ)釜あげうどん「ふなや」店主

得意分野:

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■プロフィル
1975年生まれ。宮崎市清武町在住。妻と子ども3人。仕事よりも家庭に重心を置き、現在、共働きをしながら家事を分担。家族へ愛情たっぷりの食事を作るのが生き甲斐。
「うどん茶房 ふなや」を経営。数年前「口から入れる食べ物」で商売している事に気付き、お店で「食」を伝える事を始める。その頃、「食卓の向こう側」(西日本新聞社)に出会い、「食・農」への考えが深まる。家族で「生ごみリサイクル元気野菜作り」「弁当の日」を実践。家族が変わったという感動を人へ伝えたく活動をはじめる。
 市民活動グループ 「ひろがれ弁当の日in宮崎実行委員会」代表を務め、2011年4月10日市民文化ホールにて行われた「ひろがれ弁当の日in宮崎~輝く笑顔と団欒~」主催。1500人を動員。2012年度は、3回シリーズ宮崎大学にて、学生へ伝えるイベント「いつか親になるあなたたちへ」を開催する。
宮崎県での「弁当の日」の意義の周知と、幅広い年代、社会全体への定着を目標に、継続的にイベントを開催。2013年度宮崎日日新聞教育賞を同団体で、受賞。
また、個人的にも「弁当の日」の意義、魅力、感動を伝える講演活動をしている。

寄稿した書籍
 「できる!を伸ばす弁当の日 竹下和男著(共同通信社)」
 「学校の給食2010・9月号」
 「食育最前線2 発売予定」

講演活動
 年間約30回 宮崎県内外にて 主に学校にて講演をする

■連絡先
うどん茶房 ふなや
〒889-1602 宮崎県宮崎市清武町今泉甲3702番地
℡0985-85-3159
自宅 ky_noemei@(あっと)rik.bbiq.jp
ブログ http://funaya.miyachan.cc
Facebook 船ヶ山清史

ひろがれ弁当の日in宮崎実行委員会
代表 船ヶ山 清史(ふなやま きよふみ)

 食育という言葉が、当たり前になったきょうこの頃。国が食育推進基本計画を掲げ、教育の現場でも、知育、体育、徳育に続き、食育を熱心に取り組むようになった結果でしょうか。
がしかし、私は、1人の親として気付いたことがあります。それは、実は、この食育、一番必要なのは、子供ではなく大人ではないかと。親は、子供に食べ物を与える存在です。逆を言うと、親が出した物しか食べないということ。親の偏食、食の認識、作法マナーが、ダイレクトに子供に受け継がれていく。親は、子供にとって一番の手本。その親が無知では、いくら学校現場で食育をやっても空回りするのではないかと思うのです。
 かくいう私も、いまから7年ほど前は、食べることに対して何も考えない、知ろうとしない親でした。美味しければいい、お腹が満たされればいい、と。
 そんな私は、仕事、育児に忙しいことを言いわけに、なるべく早く、なるべく簡単に、なるべく安くの食事作りをモットーにしていました。そして、口癖のように、子育ては大変だ、食事を作るのは大変だと言っていた始末です。そんな面倒くさそうにしている私の背中を子供が見ているなんて考えもしません。
 しかし、「食卓の向こう側」に出会いさまざまなことに気付かされました。自分も変わらなくちゃ・・出来る事から始めよう・・そう思い、ご飯、味噌汁を中心とした和食を心がけるようになりました。家庭菜園にも家族で挑戦。生ごみを宝に変える「生ごみリサイクル」を実践して、「食」の在り方を体験から学びました。
 不健康で病気がちだったわが家は、みるみるうちに元気になっていきました。そこで、はっきりと自覚したのが「わたしたちの体は食べたものからできている」ということ。私が作った食事が、家族の体を作っていると考えただけで、とても嬉しいことでした。手間暇をかけるその時間がいつの間にか「苦」ではなく、喜びに変わっていました。           
 食を変え、わが家は生まれ変わったように元気になりましたが、長女(当時小3)は一切台所に近づきません。テレビ・漫画に夢中です。そんな長女を、何とか台所に立たせたい、料理を作る側の気持ちを味あわせてあげたい・・そんな望みを持っていました。そんなとき、子供が自分で作る「弁当の日」と出会いました。
これだ!と思い、長女とやることに。実際、子供に包丁を持たせる、調理をさせる事の恐ろしいこと! しかし、少しずつ上達していき、料理を作る楽しさ、喜びを娘が感じ成長しているその姿を目の前にしたとき、私自身、親として沢山の学びを得たのでした。子育ての楽しさ、子供とキッチンに立ち、家族で食卓を囲む豊かな時間。いつしか私の心は、家族の事でいっぱいになり、心から幸せだと思えるようになりました。
 親として、幸せってなんでしょう? わたしにとっては、日々の食事で子供の健康な体を作り、食卓・台所で子供の心を育むことそのものでした。娘たちのひとつひとつの成長が豊かな未来につながっていると思うと、とても子育てが楽しく充実した日々です。「弁当の日」に出会えて本当に良かったと心から思います。
 全国中に、共感しあえる親・仲間がたくさん増えることを願ってやみません。
 ひろがれ弁当の日!(2015年1月記)

 

寄稿した書籍 「できる!を伸ばす弁当の日 竹下和男著(共同通信社)」
       「学校の給食2010・9月号」
       「食育最前線2 発売予定」

講演活動
      年間約30回 宮崎県内外にて。2010年より累計 100回を超える(14年末現在)

【愛媛・今治市】松木 愛(まつぎ・あい)JAおちいまばり

得意分野:

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■プロフィル
1967年生まれ。愛媛県今治市出身。愛媛県立今治南高校卒。現在、愛媛県最北部にあるJAおちいまばりに勤務。本当の意味での食育とは何だろうかと、自問自答していたときに出合った『弁当の日』の持つ魅力に引かれ、我が家の食卓と子どもたちの育つ環境を変えたいと一念発起。軽度の障害を持つ次女と台所に立ち始め、小さな一歩を踏み出し、子どもたちが一人で生きていけるようにするため、家事分担を実行。
JA内でも月1回、役職員有志による1品持ち寄り『弁当の日』を開催する。

■連絡先
〒794-0028
愛媛県今治市北宝来町1丁目1-5
JAおちいまばり
TEL 0898-34-1800
FAX 0898-34-1631

『弁当の日』が持つ魅力

私が『弁当の日』に出合ったのは2008年1月、私どもJAが主催した教育文化セミナーでの佐藤弘氏の講演でした。
「食べ物の余っている時代に食べ物のありがたさを教えることほど難しいことはない。」とのフレーズで始まった講演は、私が抱き続けていた田植えと稲刈りだけの稲作体験や、月1回与えられた作業をする農業体験で、子どもたちに何が伝わっているのだろうかという疑問を払拭し、食育の本質について見つめ直されるものでした。
それだけではなく、この『弁当の日』の持つ魅力に引かれ、福岡で行われた『弁当の日』シンポジウムに参加し、応援団の方々の本気に触れ、我が家の食卓や子どもたちの育つ環境を変えなければと心に誓うことができ、小さな一歩を踏み出しました。

当時の私は、料理ができないことや仕事の忙しさを理由に、加工品や冷凍食品を平気で食卓に並べるような母親でした。子どもを授かっても離乳食が作れるわけも無く、市販のチンすれば食べさせられるものを与えていました。子どもたちの夕食も長女が5年生になるまで実家の母に任せっきりでした。
こんな私を見かねた友人が放った一言は、「そのうち、あなたの家族は飢え死にするよ!!」という言葉。それでも「今の時代、食べるものは何でもある」という安易な考えしかありませんでした。
こんな時に出合った『弁当の日』発案者の竹下和男氏。
加工品や冷凍食品では、お腹は満たされても心を満たすことはできないということに気付かされ、子どもは栄養と共に母親の愛情も口の中へ運んでいるのだということを教わりました。

そして、我が子には、私と同じ過ちは犯してもらいたくないと一念発起。できないからやらないのではなく、できることから始めようと、軽度の障害を持って生まれてきた次女と共に台所に立ち始めました。そうすると、自然と長女や主人も台所に立つようになりました。
家族4人が1品ずつ作れば、主菜・副菜・副々菜・汁物の一汁三菜ができます。『我が家の弁当の日』です。しかし、家族4人が同じ時間に台所に立つことは難しく、『我が家の弁当の日』は容易ではありませんが、今では、子どもたちは休日の昼食は自分たちで用意して食べるようになりました。
それ以外にも、子どもたちが一人で生きていくことができるよう家事全般を分担するようになっています。

大学生が発案した1品持ちより形式の『弁当の日』。1品持ち寄りだから、自分が作ったものを参加者で食べあいます。人に食べてもらうためには真剣に食材を選ぶようになります。そこから地産地消へとつながり、いずれは日本の農業を変えていけるかもしれないと取り組む姿に、農業を柱とするJAで働く者こそが、この『弁当の日』の持つ魅力に気付き、「食卓」の向こう側に「農業」があることを実感すべきだと思い、JAおちいまばりでは毎月1回、役職員有志による1品持ちより形式の『弁当の日』を行っています。
いくら指導努力、販売努力をしても、消費者意識が変わらなければ農業の活性化は難しいでしょう。食卓から食料自給率アップを目指すためにも、この『弁当の日』は、一役かってくれると信じています。

【福岡・福岡市】今井 一彰(いまい・かずあき)みらいクリニック

得意分野:

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【プロフィル】
いまい・かずあき 鹿児島市出身。山口大学医学部卒業。東洋医学を学び、2006年、福岡市博多区に「みらいクリニック」を開院。著書に「口の体操『あいうべ』」(マキノ出版)。
みらいクリニック
福岡市博多区博多駅東1-13-31
スワン博多ビル6階
TEL:092-415-2153 / FAX:092-415-2154
URL:http://mirai-iryou.com/

 

内科医がたどり着いた、
口から始まる「上流医療」

 口と鼻は、命の源流です。ここが汚れてしまうと、流域全体が汚れます。空気と食物は、口と鼻から取り込まれます。食事の質や食べ方を考えるのが「食育」、空気の摂り方を考えるのが「息育」です。息育は、たった今から始めることが出来ます。そう、鼻で息をすればいいのです。これまで、2回のセミナーを通して、約1000名の方にお話を聞いていただきました。そして、鼻が通るようになった、アトピーが改善したなどの反響が届くようになりました。

 病気になるには、原因があります。その原因の多くは、間違った身体の使い方です。そして、その間違いで最たるものは、呼吸法そして舌位置なのです。空気は、あまりにもありふれていて、呼吸はあまりにも身近すぎて、重要視されていないのが現状です。

 病気をしやすい体の人たちは、そのほとんどが口呼吸をしています。あなたはどうですか?人間は、他の動物(DNAが人間とほとんど同じのチンパンジーであっても)と違って、口で呼吸をすることが出来ます。「そんなの当たり前だよ」と思う人もいるでしょうが、動物は、口で息が出来ないのです。冬、競走馬が全力で走った後を観察してみて下さい。ヒトだと、口でハァハァと息をする状態にもかかわらず、鼻から息が吹き出しているはずです。人間は、しゃべることが出来るようになったことと引き替えに、病気を呼び込みやすくなってしまうという口呼吸も獲得してしまったのです。

 口から入った汚れた空気は、鼻毛や鼻粘膜で、加湿されたり汚れを吸着されたりすることなく、肺に届きます。このことがさまざまな病気を引き起こしています。さらに、口の中が乾燥して、虫歯が出来やすくなったり、食物が飲み込みにくくなったりします。口は、ご飯を食べる器官であって、息をするものではありません。この原則が破られてしまうために、病気の原因となります。

 これらのことが理解できれば、病気の治療法が変わります。私は、「あいうべ体操」という簡単な口と舌の体操を通して、これまで花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、関節リウマチなどいろいろな病気を治療してきました。息育で、舌位置を正していくと、薬を使わずとも治っていく病気があるのです。

 命の源流である口と鼻をキレイにして、本来の鼻呼吸に戻していくこと、それが病気の治療の秘訣です。内科医の、なるべく体に負担の無い治療をしたいという思いがたどり着いたのは、なんと「口を鼻をキレイにすること」でした。