「食卓の向こう側」 応援団ブログ

西日本新聞「食卓の向こう側」応援団。世の中の「くらし」を明るくします。

【宮崎・宮崎市】船ケ山 清史(ふなやま・きよふみ)釜あげうどん「ふなや」店主

得意分野:

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■プロフィル
1975年生まれ。宮崎市清武町在住。妻と子ども3人。仕事よりも家庭に重心を置き、現在、共働きをしながら家事を分担。家族へ愛情たっぷりの食事を作るのが生き甲斐。
「うどん茶房 ふなや」を経営。数年前「口から入れる食べ物」で商売している事に気付き、お店で「食」を伝える事を始める。その頃、「食卓の向こう側」(西日本新聞社)に出会い、「食・農」への考えが深まる。家族で「生ごみリサイクル元気野菜作り」「弁当の日」を実践。家族が変わったという感動を人へ伝えたく活動をはじめる。
 市民活動グループ 「ひろがれ弁当の日in宮崎実行委員会」代表を務め、2011年4月10日市民文化ホールにて行われた「ひろがれ弁当の日in宮崎~輝く笑顔と団欒~」主催。1500人を動員。2012年度は、3回シリーズ宮崎大学にて、学生へ伝えるイベント「いつか親になるあなたたちへ」を開催する。
宮崎県での「弁当の日」の意義の周知と、幅広い年代、社会全体への定着を目標に、継続的にイベントを開催。2013年度宮崎日日新聞教育賞を同団体で、受賞。
また、個人的にも「弁当の日」の意義、魅力、感動を伝える講演活動をしている。

寄稿した書籍
 「できる!を伸ばす弁当の日 竹下和男著(共同通信社)」
 「学校の給食2010・9月号」
 「食育最前線2 発売予定」

講演活動
 年間約30回 宮崎県内外にて 主に学校にて講演をする

■連絡先
うどん茶房 ふなや
〒889-1602 宮崎県宮崎市清武町今泉甲3702番地
℡0985-85-3159
自宅 ky_noemei@(あっと)rik.bbiq.jp
ブログ http://funaya.miyachan.cc
Facebook 船ヶ山清史

ひろがれ弁当の日in宮崎実行委員会
代表 船ヶ山 清史(ふなやま きよふみ)

 食育という言葉が、当たり前になったきょうこの頃。国が食育推進基本計画を掲げ、教育の現場でも、知育、体育、徳育に続き、食育を熱心に取り組むようになった結果でしょうか。
がしかし、私は、1人の親として気付いたことがあります。それは、実は、この食育、一番必要なのは、子供ではなく大人ではないかと。親は、子供に食べ物を与える存在です。逆を言うと、親が出した物しか食べないということ。親の偏食、食の認識、作法マナーが、ダイレクトに子供に受け継がれていく。親は、子供にとって一番の手本。その親が無知では、いくら学校現場で食育をやっても空回りするのではないかと思うのです。
 かくいう私も、いまから7年ほど前は、食べることに対して何も考えない、知ろうとしない親でした。美味しければいい、お腹が満たされればいい、と。
 そんな私は、仕事、育児に忙しいことを言いわけに、なるべく早く、なるべく簡単に、なるべく安くの食事作りをモットーにしていました。そして、口癖のように、子育ては大変だ、食事を作るのは大変だと言っていた始末です。そんな面倒くさそうにしている私の背中を子供が見ているなんて考えもしません。
 しかし、「食卓の向こう側」に出会いさまざまなことに気付かされました。自分も変わらなくちゃ・・出来る事から始めよう・・そう思い、ご飯、味噌汁を中心とした和食を心がけるようになりました。家庭菜園にも家族で挑戦。生ごみを宝に変える「生ごみリサイクル」を実践して、「食」の在り方を体験から学びました。
 不健康で病気がちだったわが家は、みるみるうちに元気になっていきました。そこで、はっきりと自覚したのが「わたしたちの体は食べたものからできている」ということ。私が作った食事が、家族の体を作っていると考えただけで、とても嬉しいことでした。手間暇をかけるその時間がいつの間にか「苦」ではなく、喜びに変わっていました。           
 食を変え、わが家は生まれ変わったように元気になりましたが、長女(当時小3)は一切台所に近づきません。テレビ・漫画に夢中です。そんな長女を、何とか台所に立たせたい、料理を作る側の気持ちを味あわせてあげたい・・そんな望みを持っていました。そんなとき、子供が自分で作る「弁当の日」と出会いました。
これだ!と思い、長女とやることに。実際、子供に包丁を持たせる、調理をさせる事の恐ろしいこと! しかし、少しずつ上達していき、料理を作る楽しさ、喜びを娘が感じ成長しているその姿を目の前にしたとき、私自身、親として沢山の学びを得たのでした。子育ての楽しさ、子供とキッチンに立ち、家族で食卓を囲む豊かな時間。いつしか私の心は、家族の事でいっぱいになり、心から幸せだと思えるようになりました。
 親として、幸せってなんでしょう? わたしにとっては、日々の食事で子供の健康な体を作り、食卓・台所で子供の心を育むことそのものでした。娘たちのひとつひとつの成長が豊かな未来につながっていると思うと、とても子育てが楽しく充実した日々です。「弁当の日」に出会えて本当に良かったと心から思います。
 全国中に、共感しあえる親・仲間がたくさん増えることを願ってやみません。
 ひろがれ弁当の日!(2015年1月記)

 

寄稿した書籍 「できる!を伸ばす弁当の日 竹下和男著(共同通信社)」
       「学校の給食2010・9月号」
       「食育最前線2 発売予定」

講演活動
      年間約30回 宮崎県内外にて。2010年より累計 100回を超える(14年末現在)