「食卓の向こう側」 応援団ブログ

西日本新聞「食卓の向こう側」応援団。世の中の「くらし」を明るくします。

【鹿児島・霧島市】千葉 しのぶ(ちば・しのぶ)NPO法人「霧島食育研究会」代表

得意分野:

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■プロフィル 
総合病院勤務(病態栄養管理業務)を経て、現在フリーで乳幼児から高齢者までの健康診査における栄養指導・生活習慣病予防教室講師・離乳食から介護食等の料理教室講師・各種栄養相談等担当。平成16年、霧島食育研究会を設立研究会の活動で地域に根ざした食育コンクール2005優良賞、平成18年度読売教育賞社会教育活動部門最優秀賞(1位)、平成18年度あしたのまち暮らしづくり活動賞食育推進部門内閣総理大臣賞を受賞。鹿児島県在住。

■主な著書・雑誌記事等
『増刊現代農業』(平成18年2月号) 農文協
食育活動』(平成19年3月号) 農文協
『食農教育』(平成19年4月号) 農文協

■お話のジャンル・領域
<食>食生活、料理・調理法
<健康>健康食、生活習慣病、食と栄養
<食農教育>食育、その他(栄養相談)
<その他のジャンル>子どもと大人のための食育プログラム、食の文化祭、郷土料理伝承

■問い合わせ先
霧島食育研究会 http://www.geocities.jp/kirisyokuiku/

 

人を創りふるさとを育てる食育活動を目指して

20070509chiba1.jpg フリーの管理栄養士&フードコーディネーターです。

 今は合併して霧島市という13万人の市になりましたが、当時6000人弱の霧島町で「霧島で霧島の食育」をめざし、平成16年に霧島食育研究会を設立しました。目的は「食を大切にする文化をこの霧島で作る」ことです。

 現在15名のスタッフでやっているのはこんな事。

  1.「霧島食育プログラム」・・・年代に応じた15の食育教室 (通年)
食育って何? むずかしそう! なんてことはありません。大事なのは食事を美味しく食べること、そして、自分が食べているものに興味を持つこと。妊娠期から高齢期まで楽しく体験できる食育プログラムを用意しています。

20070509chiba3.jpg  2.「霧島たべもの伝承塾」・・・レシピの無い料理教室(毎月1回)
霧島で昔から食べられてきた料理やお菓子を地元のお料理上手に教わります。
限定15名。

  3.「霧島・食の文化祭」・・・霧島の食文化の祭典(年1回)
霧島の家庭料理大集合を始め、子どもみそ汁かふぇ、霧島食の歳時記・ちゃぶ台といろりのある食卓・食育ワークショップなど、研究会の一年の総まとめのイベントです。鹿児島県内外より多くの方が訪れています。

  4.「霧島・畑んがっこ」・・・植え方から食べ方まで1年を通した農作業体験,大人組と子ども組有り(半年~1年)
霧島連山の麓の畑で、昔から霧島で作られてきた作物(だいず、小豆、あわ、そばなど)を栽培し収穫し調理・加工までする教室です。大人組は1年、子ども組は半年。

 いま、食育という言葉が、魔法の言葉のようにいろいろなところで、いろいろな意味で使われていますが、私たちが考える食育は、

1)多くの人が自分の毎日の食について、少し立ち止まって考えてみること
2)家庭や地域に伝わる食べ物や食生活の知恵について、見直してみること
3)食べ物が自分の口に入るまでにいろいろな人が関わってきたことに気付くこと ではないかと思っています。

 そして、子どもが「おなかがすいた!今日のごはんはなにー!」と家に駆け込んでくること、一人立ちした子どもが「うちのあの料理が食べたい」と思うこと、そういう環境を作ることが究極の食育ではないかと考えています。

20070509chiba2.jpg 「これから食育について何か活動したいが何からはじめたらいいのだろう?」「今している活動をどうアピールすればいいのだろう?」というお悩みなどに、体験をふまえてお手伝いできればと思っています。